世間はもう夏真っ只中といったところも多いようですが、私にとっては、この季節は地獄以外の何物でもありません。
若いころのようにはしゃげないから?
暑さが応える年齢になったから?
浴衣も地味な色しか着ちゃいけない気がするから?
違います。
正解は「すっぴんが人様の目に触れるのが、耐えられなくなったからです。」
順を追って説明すると、私、すごい大汗かきなんですよね。
じゃあ想像してくださいね。
真夏の暑い太陽の下、私が友人数人と歩いています。
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みんなで楽しく話しながら歩いていますが、私はすでに体にも顔にも大汗をかいています。
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その為、手持ちのタオルやハンカチで顔や首元の汗を拭きます。
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すると、どうでしょう。不思議なほどきれいにお化粧が落ちていきますね。
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落ち武者のような、アラサー女のすっぴんが出てきます。
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
はい!これです!
私の夏が嫌いな理由はこれです。夏は大汗かきのアラサー女をすっぴんにするんです。
ウォータープルーフにも勝ってしまう私の汗。夏がそうさせるんです。
多少汗の臭いがするくらいなら「ごめん。めっちゃ汗かいたから、汗臭いかも」で凌げます。
みんな多少臭っていても、「全然大丈夫だよー。」と言ってくれます。
しかしアラサーのすっぴんを見せられた場合どうでしょう。
まず、指摘ができません。末恐ろしいすっぴんを見ても、人は遠慮して指摘ができないのです。
こういう時は、「化粧落ちてるよー。」と面白おかしい感じでツッコんでもらえるのが、一番みんなが幸せな方法なのですが、人は見てはいけないものを見ると、指摘ができなる生き物なのです。
また、この場合の「汗いっぱいかいたから、お化粧落ちちゃったかもー。」は通用しません。
なぜなら笑いごとでは済まされないからです。
確かにお化粧は落ちてるし、このまますっぴんをさらしたままだと、この子が可哀想すぎる。でもそれを指摘しても良いのだろうか。しかし、この後この子がトイレに行って、鏡を見たときに、驚き過ぎて倒れるんじゃないだろうか、自分のすっぴんがこんなにもさらされていると気づいて・・・。
など、大きな優しさと少しの残酷さが混じった思考を戦わせなくてはいけない為、冗談として処理できないのです。だって、そこにすっぴんが見えているから。
こんな悲劇が起こるかもしれない夏はやっぱり地獄だな。